紳士靴入門

革靴の常識に疎いまま社会人になった貴方へ


日本の革靴ブランド



紳士靴やスーツは元々海外の文化であるため、日本独自のスタイルというものはないものの、技術的には決して引けをとらないのが日本製革靴です。特に、欧米人と異なる日本人の足に合った革靴の開発には目を見張る物があります。また、近年は欧米で修行した若手靴職人が日本で新ブランドを立ち上げている例が増えており、今後ますます日本の新ブランドに注目です。

【日本の主要ブランド】

リーガル

リーガルという名前は1880年にマサチューセッツ州においてブリス氏により創設されました。一方、日本では日本製靴が誕生しており、1961年に日本製靴とリーガルが技術提携を結びました。その後、1990年に日本製靴はリーガルの商標使用権を取得し、今のリーガル・コーポレーションとなりました。販売店が各所に展開されており、知名度と伝統を両立させているのがリーガルです。コストパフォーマンスに優れて求めやすい価格もあり、多くの人に親しまれています。2004年にはこれまでのリーガルとは一線をがした「リーガル・トーキョー」ブランドを設立。リーガルトーキョーのコンセプトは「ONLY ONE」であり、ビスポークやパターンオーダーといったユーザーにとって唯一のサービスを提供しています。

リーガル 01DRCD  38880
出典:リーガル 01DRCD \38,880

リーガルトーキョー W987EB 52000
出典:リーガルトーキョー W987EB \52,000

大塚製靴(オーツカM-5)

日本で最初の紳士靴メーカーである大塚製靴は1872年に創業しました。明治天皇に献上したことをきっかけに日本の皇室御用達メーカーとされてきました。「M-5」は同社が創業時の理念に立ち返って2002年にスタートさせたブランドで、注文靴中心の直営専門店として開設されました(M-5は創業した明治5年を示す)。M-5ではグッドイヤーウェルテッド製法が多く採用されており、グッドイヤーウェルテッド製法で作られる靴の中物に用いられるコルクやフェルトがクッション材の役割を果たし、履くたびに足の形に馴染むため履きやすい靴となっています。

オーツカM-5 M5-102 78750
出典:オーツカM-5 M5-102 \78,750

オーツカM-5 M5-218 57750
出典:オーツカM-5 M5-218 \57,750

三陽山長

三陽山長は、株式会社三陽商会が手掛ける純国産のシューズブランドです。日本伝統の「匠」「技」「粋」をコンセプトに、最高級の素材を惜しみなく使用し、熟練の技を持つ職人が高品質な靴を作っています。「和」イメージを強く意識し、「三陽山長」という名とブランドロゴ、「勘三郎」、「寿太郎」、「友二郎」など純和風のモデル名からも純日本産へのこだわりが見て取れるのも特長です。さらに、厚いダブルソールをシングルに見せる日本独自の製法「ヤハズ掛け」を復刻させるなど、日本人の、日本人による、日本人のための靴作りに懸ける情熱が「三陽山長」には込められています。

三陽山長 友二郎 66000
出典:三陽山長 友二郎 \66,000

三陽山長 奏之介 68000
出典:三陽山長 奏之介 \68,000

スコッチグレイン

スコッチグレイン(SCOTCH GRAIN)は日本のシューズメーカー「ヒロカワ製靴」が1978年にスタートした、同社のオリジナルブランドです。「スコッチグレイン」というブランド名は、スコットランド伝統の「スコッチグレイン」という穀物模様の革の名前に由来しています。ブランド名には英国の伝統を継承したいという思いが込められており、デザインの一部にもこの穀物模様が用いられています。英国伝統のグッドイヤーウェルテッド製法にこだわりながら、英国を超えることを目標とし、東京の墨田区にある工場では熟練職人たちが一貫生産で靴作りを行っています。

スコッチグレイン インペリアルプレステージ956BR 600000
出典:スコッチグレイン インペリアルプレステージ956BR \60,000

スコッチグレイン インペリアル2E 938BO 48000
出典:スコッチグレイン インペリアル2E 938BO \48,000

ペルフェット

ペルフェット(PERFETTO)は2007年にスタートした日本のシューズブランドです。ペルフェットを手掛ける「株式会社ビナセーコー」は1985年創業のシューズメーカーで、ビナセーコーがこれまで培ってきた経験や技術を活かして展開する自社ブランドがペルフェットです。工場は千葉県の松戸市で、日本製のしっかり下作りにラテンの色気をたぷり加味した靴作りを得意としています。ブランド名の「ペルフェット」は、イタリア語で「完璧」という意味の言葉です。これは、ペルフェットを手掛けるビナセーコーの「完璧な靴作りを目指す」という表明です。ブランド名がイタリア語であるということが示す通り、ペルフェットはロングノーズやスクエアトゥといったイタリア系のデザインを得意としています。ペルフェットの靴作りにかける意気込みは、リーズナブルでありながらも各所に施された贅沢な仕様から伺うことができます。そのほとんどが5万円以下でありながら、スキンステッチ(針を表に貫通させず革の内部を手で縫い通す仕立て方)やレベルソ(切り返しのステッチが見えないように革を折り返す仕立て方)といった高度な技術を要するデザインを多用しており、素材にもデュプイ社などの高級レザーを用いています。

千葉刑務所

靴業界や一部の靴好きの間では知る人ぞ知る存在、各刑務所では囚人が刑務作業の一環として家具等を製造しています。千葉刑務所が得意としているのが紳士靴のオーダーメイドです。最も作業の腕が良い受刑者には賃金として時間あたり46円が報酬として支払われるそうです。人件費がほとんどかからないので、一般的な価格よりも安価で同クラスの靴が買うことができます。作りはそこそこ、コストパフォーマンスは最高によいとの評判です。しかし、昨今は人気が高く、入金してから納品まで1年もかかるそうです(府中刑務所文化祭でも売っているとのこと)。
千葉刑務所ラインナップ

ヨシノヤ

マドラス