紳士靴入門

革靴の常識に疎いまま社会人になった貴方へ


革の加工方法


皮の構造を下記に示します。これを基に説明をしていきます。

真皮の構造

 

出典:WORLD – 素材の知識

 

【銀付き革】

「フルグレインレザー」と呼ばれます。上図の銀面層をそのまま活かして使う革です。銀面は真皮の中で繊維が細かく、丈夫で柔軟性も高いので、最もスタンダードで利にかなった加工方法といえるでしょう。革本来の皺や質感を楽しめます。「吟面」「吟付き革」と表現されるのもこれです。

しかし、綺麗な銀面はダメージの少ない上質な原皮のみで構成され、比較的高価です。

 

【ガラス張り革】

ガラス張り革とは、牛革においてなめした革をガラス板やホーロー加工を施した鉄板に張り付け乾燥させた後、銀面をサンドペーパー等で削り、その表面を塗料や合成樹脂等で表面を均質に仕上げたものです。

銀付き側に比べて皺が少なく、高耐水性で光沢が強いのが特徴です。高校生の安価なローファーなどに使われることが多いです。

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出典:靴屋ナビ

 

【型押し革】

「エンボスレザー」とも呼ぼれます。鞣す過程で、プレス機によって加熱・加圧することで、表面に様々な型を出した革です。傷がある銀付き革であっても、この加工により表面の傷が目立たなくなり、価値が高い革として使えるようになります。また、表面を圧縮して硬質化しているため、そもそも傷がつきにくくなっています。

型押し革

 

出典:CIRCLE OF CIRCUS

 

【スエード】

 皮を鞣す過程で、原皮の裏側(皮下組織側)から、回転砥サンドペーパーなどで磨いて起毛(けば立てること)させたものです。カーフ()やキッド(山羊)が使われる傾向があります。

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SCOTCH GRAIN(スコッチグレイン ) – チャッカーブーツ スエード 5600OBR

【エナメル】

別名「パテントレザー」と呼ばれます。クロム鞣しを施した跡に表面にポリウレタン樹脂などで塗装仕上げした革です。水や汚れに強く丈夫な革で、表面に亀裂が入らない限りは乾拭きだけでピカピカにすることができます。しかし、革と樹脂層の2層構造で、温度や湿度の変化による収縮差が起こるため亀裂が入りやすいのが難点です。従って、長く使うためには温度・湿度が大きく変わる場所にはおかず、シューキーパーを必ず用いて大事に保管する必要があります。

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